自由設計の家

省燃費住宅とは

日本の住宅においてあまり知られていない大きな問題

新築後に後悔すること

新築後にどうしても後悔する部分が出てくる場合もあります。
第1位は間取り。
第2位は「冬の寒さ」です。
住宅に必要な断熱性能の目安がわからないままに業者任せで建ててしまい、完成後の冬、家の断熱不足に不満を感じ、後悔されている方が多くいらっしゃいます。
このランキングは昔の話ではありません。いま現在もまだ断熱不十分な住宅が建て続けられていて、住み始めて冬になり後悔される方々が後を絶ちません。
ちなみに第3位は「夏の暑さ」ですから、これも断熱に関係しています。

お風呂場で亡くなる方は、交通事故で亡くなる方より多いんです。

暖房しているリビングは暖かくても、廊下やトイレ、洗面所、風呂場に行くととても寒く、トイレに行くのが面倒になったり、風呂場でのヒートショックによる血圧変動等がきっかけで、浴槽で溺れて亡くなる方が、なんと交通事故で亡くなる方を上回っています。

交通事故で亡くなる方は、自動車の安全装備や法整備により年々減少傾向にありますが、このような家庭内の不慮の事故による死亡者数は増え続けています。

東京都健康長寿医療センター(平成26年3月26日発表)によると、厚生労働省の人口動態調査結果より浴槽で心肺停止に陥ってその後亡くなられた方を含めると約17,000人にのぼると発表されています。

住宅の寒さは、健康への影響が深刻です。

2009年のWHO報告書においても、住宅内の寒さが健康に及ぼす影響を指摘されており、イギリスでは、住宅内の寒さと健康の指針を制定して注意を促しています。

しかし日本では「冬の住宅内の寒さはしょうがない」という認識が強く、住宅の断熱技術が進んでいないのが現状です。

特に寝室においては、低い断熱性と無暖房状態が室温低下をもたらし、呼吸する空気温度の低さから肺や内臓、身体が冷やされ様々な健康障害をもたらすと言われ、住宅内の寒さと健康への影響との関係も国や大学の研究結果より証明されてきました。

住宅の断熱不足が、健康に悪影響を及ぼしていながらも、その断熱性能に関して、日本の省エネ等級最高ランクの基準はヨーロッパの義務性能の1/3~1/4です。基準に違いに気付かされます。

タカハシが考える真の省エネ住宅

部屋間の温度差を低減する

住宅全体の断熱性を高めることで、エネルギー消費量を抑えながら、部屋間の温度差を2~3℃以内に保ち、下記の改善に貢献します。

入浴時における浴室内のヒートショックによる事故を減らす。
住宅内の行動範囲や活動量を増やし健康増進や暮らしを快適にする。
部屋を広く使うことがき、オープンな間取りが可能になる。
それにより、快適な吹き抜けやリビング階段を実現でき、無駄な通路を減らすことができる。

室内の上下の温度差が少ない

住宅全体の断熱性を高めることで、エネルギー消費量を抑えながら、部屋の上下の温度差を1~2度以内に保ち、下記の改善に貢献します。

キッチンやリビング、ダイニングの足元の冷えによる不快さ。
子どもの部屋の足元の冷えによる集中力低下。
下半身の冷えによる血圧上昇(特に高齢者)。
体温調整機能への影響。

断熱性のコストパフォーマンス

自動車の燃費性能を10km/lから12km/lにするには、従来技術の組合せで実現できるため、
それほどコストアップしませんが、限界近くの30km/lの燃費を32km/lにするには高度な技術が必要となり大幅なコストアップになります。
建物も同様で、断熱性能を高めれば高めるほど価格が高くなります。そしてある性能点を超えると急激に価格が上昇します。また、快適さ(心地良さ)も同様に断熱性能が良くなると、快適さは良くなります。

しかし、ある性能点を超えると体感的な快適さはそれほど良くはならないことが分かりました。
そこで、当社では長年の経験から、関東地方での性能点をUa値=0.46と定めました。
家一棟分の熱の逃げ易さを表したのがUa値という尺度です。数字が小さければ小さいほど断熱性はよく快適な住環境が得られます。
下記のバナーをクリックするとUa値の解説をご覧いただけます。

北海道の基準でもあるUa値=0.46を関東地方で実現すると、部屋間の温度差を低減し、室内の温度ムラも低減、冷暖房器具の台数も減らすことができ、結果的に省エネにつながります。

楽しく暮らせる間取りの工夫

住まいづくりは、断熱性能の高さだけに拘り過ぎてはいけません。住まい手が主人公となる暮らしを意識した設計をすべきです。
具体的には

家族の団らんが出来る適度な広さや
間仕切りの少ない開放的な間取り
効率の良い生活(家事、帰宅、来客)導線
出し入れしやすい効率の良い収納計画

といった楽しく暮らせるバランスの良い間取りの工夫が真の省エネ住宅には必要不可欠です。

PAGE TOP